Thursday 23 August 2012

どんな時代でも、趣味は趣味として・・・




























3・11の悲劇を経験したにも関わらず、
未だ経済優先を名目に原発に依存しようとする社会。
混迷し希望の持てない政治を嘆きはするが傍観するだけで、
愚劣極まりないTVや新聞の偏向報道に誘導され、
プロスポーツや芸能界の話題に現を抜かす人達。

もう浮ついたクルマの話など止めようと思っていたら、
「どんな時代でも、趣味は趣味として・・・」と、
ある方から意味深いコメントを頂いた。

明日をも知れない兵士達の心を
リリーマルレーンの唄が慰めた様に、
こんな世の中だからこそ、
趣味が疲れ果てた心を癒すのかも知れない。

そんな想いを、この絵本に込める・・・

2 comments:

  1. Pepekeiji 様
    繰り返し何度でも、申し上げたく思います。
    WOWシリーズのスタート、わくわくドキドキしながら、拍手してお祝い致したく思います。
    モノは無く、貧しくとも、日本人が持っていた美徳:高潔な志、優しく思いやりに溢れていた人々、そして比較的平等で高い教育水準:の時代を、経験した事のある人々の中で、自らの意思で時代を切り開いてきた、デザインしてきた人のみが、現在の永く続く閉塞する日本社会の中の、有為の若者たちに伝え得る、スマートでクールな絵本になる事を、確信してます。mizuno

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  2. MIZUNOさん、

    とても励みになる暖かいコメント、有り難うございます。
    頂いた拍手に応えられる様なモノになるかどうか、
    全く自信は無いのですが努力するつもりです。

    価値観、美意識が変化してしまった現在、
    僕の作るモノが若い方々に受入れられるとは思っていませんが、
    刀剣鑑賞の師匠に教えられた厳しい言葉、
    「常に銘刀を見よ。ナマクラを見ていては眼が肥えない」
    の意味を感じて頂ける様な「美」を追求したく思っています。

    かっての日本人の美意識は世界に誇り得る美学がありました。
    例えば、田植えする女達の紺カスリに赤いタスキ。
    田園風景を背景にした時、これ以上の美はありません。

    終戦直後、アメリカから入って来たケバケバしい原色文化を、
    まだ日本人はアメリカ的で軽薄と軽蔑する風潮がありました。
    侘び寂び文化の伝統が強く残されていたからです。
    しかし、ハリウッド映画などの影響から、
    徐々に西海岸の原色文化に慣されてしまった様に思えます。

    繁華街の色の氾濫、醜悪なTV映像や広告の氾濫。
    美意識や色彩感覚の幼稚化・低俗化に気付いて欲しいと、
    元グラフィックデザイナー、そして絵描きとして、
    強く義務感を感じています。

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