Monday, 27 August 2012

漂泊・放浪・望郷、そして青春・・・



オープンスポーツカーは僕を中学生の頃に引戻す。
あの頃はヘルマン・ヘッセの文庫本をポケットに入れて、
郷愁やデミアンやクヌルプを貪り読んでいた。
漂泊、放浪、望郷、そして青春、何と魅惑に満ちた言葉。
そんな憧れが僕の全てを形作ってしまったから、
今もなお、飢えたオオカミの様にさまよい続けている。

人を運ぶ為でも無く目的地へ行く為でも無いスポーツカー、
それは正しくヘルマン・ヘッセが描く漂泊の魂。
屋根も無い狭い操縦席こそが心地良い寝倉。
性能の優劣や華麗な造形と言った世俗とは無縁の世界。
風に吹かれ、獣の様に心を解き放つためだから・・・。

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2 comments:

  1. 凄い!かっこよさ、まるで絵の様ですね!絵本も楽しみにしております!

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  2. DINOPLEXさん、

    DINOPLEXさん(リンク)は、
    この白いオオカミの名付け親ですからネ。
    ジャガーを、夜の闇の中の白いオオカミの様だと発想する、
    そんな貴方の感性は凄いと感心しました。
    飢たオオカミの様な僕とのオーバーラップでしょうが・・・

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